乾燥が続く冬の時期は、特に火災のニュースが増えます。
そんな時、自分の住まいや不動産は大丈夫だろうか?との不安を感じるオーナー様も多いのではないでしょうか?
「火災に強い建材」とは?
年々開発される新しい建材の情報や認定基準などについてご紹介します。
今回は「塗装材」です。
塗装材の耐火基準
(社)日本塗料工業会が国土交通からの大臣認定を受け、防火材料適合商品への防火材料等証明書の発行や認定商品の品質の維持管理を行っています。
塗装材料の耐火の基準は、以下の表の通り、不燃材料、準不燃材料、難燃材料の3種類があります。
認定番号 | 品目名 | 通達番号 |
---|---|---|
NM-8585 | 塗料塗装/不燃材料 | 国住指第2100号 |
QM-9816 | 塗料塗装/準不燃材料 | 国住指第2101号 |
RM-9364 | 塗料塗装/難燃材料 | 国住指第2102号 |
認定番号を確認することで、その塗装材が不燃材料、準不燃材料、難燃材料いづれなのかが判別できます。
不燃材料による耐火性のアップ
既存の木造住宅に、不燃材料を使用した場合、近隣火災の類焼を食い止めることができますか?
そのような疑問の声を聞くことがあります。
木造住宅では、不燃材料の塗装をした場合でも、長時間火にさらされれば、燃焼は免れません。
しかし、類焼までの時間を延ばし、避難する時間を確保するという目的に於いては、大きな役割を果たすことになります。
表面の塗装材だけではなく、不燃処理をした木材を使用することで、その効果は高まります。